1: 終国速報がまとめています。 2023/06/28(水) 06:20:26.53 ID:Q/3ZS3Na9
いまや世間の“常識”となった「大卒新入社員の3割は、3年以内に離職する」――。実はもっと精査していくと、「大卒新入社員の1割は、入社1年目で離職している」ことが分かる。そして、そのあまりにも性急な離職の理由として、最近浮上しているのが、職場での成長の機会がないことなのだ。一方で多くの会社が、働き方改革で若手社員を大切に扱い、「ホワイト企業」であろうと努めている。そうした職場環境の中で“お客様扱い”が続き、成長につながる負荷の高い仕事に恵まれず、失望して離職していく新入社員の実像に迫る。
入社早々に期待を裏切られた配属先の仕事
(中略)
私にとって最も大切なのは、自己の成長です。難易度が高くてストレスフルな仕事でも成長につながるのなら、残業も休日出勤も一向に構いません。勤め先がいわゆるホワイト企業であるかどうかは、私には関心がありませんでした」
(中略)
高橋さんは、有名国立大学の工学部に進学し、卒業後は大学院に進んで修士課程を修了した。在学中に、IT(情報通信)を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の展開などでビジネスが進化していくのを見聞きするうち、「ITによるクライアントの課題解決で、新しい価値創造を行っていきたい」と考えるようになり、期待で胸を膨らませながら選んだのが情報通信会社だった。
ところが、その期待は入社早々にしぼんでしまう。一体、高橋さんに何があったのだろう。
配属されたのは、クライアントのシステムを構築する総勢100人強の部署だった。SE(システムエンジニア)職に就いた高橋さんは、プログラム言語やプログラミングなどシステム構築に必要な知識や技術の習得に励んだ。一方で、新入社員としての日常業務が割り振られることになった。
「でも、その大半が事務作業で、会議室の予約や会議の議事録作成を任されました。また、作業でクライアントのサーバーにアクセスする際に、あらかじめ権限の付与を行っておく必要があり、そうした事務的な手続きも私の役目だったのです」
(中略)
また、クライアントとの接点をほとんど持てず、期待していた仕事内容と大きく食い違っていたことも、高橋さんに大きな失望をもたらした。
(中略)
1000人以上の企業でも1年目の離職率は7.9%
(中略)
2022年10月に厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(対象:2019年3月卒業者)」によると、大卒の新規就職者の就職後1年目での離職率は、11.8%になっている。
この調査でも中小企業のほうが、早期の離職率が高い傾向にあるのは確かだ。しかし、従業員1000人以上の大企業においても、1年目での離職率は7.9%に達しているのだ。
なぜ、せっかく入社した会社を、それほどまでに急いで辞めてしまうのだろう。
経営・組織コンサルティングや従業員研修を行っている識学が今年4月に発表した、「新卒入社3年未満の若手社員の“働き方に関する調査”」で、興味深い結果が示された。
辞めたい・転職したい理由のトップ5の中に、「成長や昇進の見込みがないから」が27.3%で3位に、「成長につながる仕事や責任ある仕事を任せてもらえないから」が26.1%で4位に食い込んでいるのだ(図1参照)。
日本経済への不安から安定志向から成長志向へ
バブル崩壊やリーマン・ショックの後、若手社員の間に安定志向が強まった時期があったが、いまでは高橋さんのように、自分の「成長」を重要視する傾向が強まっていることが読み取れる。
「コロナ禍が収束したとはいえ、日本経済の力強い回復がなかなか期待できそうになく、自分たちの明るい未来を描くことが難しくなっています。それだけに、できるだけ早く成長して力を付けていきたいと思うようになっているのでしょう」と識学の安藤広大社長は分析する
(中略)
先の識学の調査でも、働き方や上司の接し方で「してほしいこと・してもいいこと」を尋ねると、「やりたい仕事であれば、休日出勤などしてもよい」が20.7%でトップになるなど、まさに高橋さんが情報通信会社で望んでいたような、成長につながる答えが顔を連ねている(図2参照)
(中略)
本来、成長意欲の高い若手社員は会社にとって貴重な財産であるはず。ホワイト企業であることで彼らを大切にしているつもりが、実は彼らから成長する機会を奪い、不満を募らせる結果につながっているのだとしたら、まさに“悲劇”としか言いようがない
(全文はこちら)
入社早々に期待を裏切られた配属先の仕事
(中略)
私にとって最も大切なのは、自己の成長です。難易度が高くてストレスフルな仕事でも成長につながるのなら、残業も休日出勤も一向に構いません。勤め先がいわゆるホワイト企業であるかどうかは、私には関心がありませんでした」
(中略)
高橋さんは、有名国立大学の工学部に進学し、卒業後は大学院に進んで修士課程を修了した。在学中に、IT(情報通信)を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の展開などでビジネスが進化していくのを見聞きするうち、「ITによるクライアントの課題解決で、新しい価値創造を行っていきたい」と考えるようになり、期待で胸を膨らませながら選んだのが情報通信会社だった。
ところが、その期待は入社早々にしぼんでしまう。一体、高橋さんに何があったのだろう。
配属されたのは、クライアントのシステムを構築する総勢100人強の部署だった。SE(システムエンジニア)職に就いた高橋さんは、プログラム言語やプログラミングなどシステム構築に必要な知識や技術の習得に励んだ。一方で、新入社員としての日常業務が割り振られることになった。
「でも、その大半が事務作業で、会議室の予約や会議の議事録作成を任されました。また、作業でクライアントのサーバーにアクセスする際に、あらかじめ権限の付与を行っておく必要があり、そうした事務的な手続きも私の役目だったのです」
(中略)
また、クライアントとの接点をほとんど持てず、期待していた仕事内容と大きく食い違っていたことも、高橋さんに大きな失望をもたらした。
(中略)
1000人以上の企業でも1年目の離職率は7.9%
(中略)
2022年10月に厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(対象:2019年3月卒業者)」によると、大卒の新規就職者の就職後1年目での離職率は、11.8%になっている。
この調査でも中小企業のほうが、早期の離職率が高い傾向にあるのは確かだ。しかし、従業員1000人以上の大企業においても、1年目での離職率は7.9%に達しているのだ。
なぜ、せっかく入社した会社を、それほどまでに急いで辞めてしまうのだろう。
経営・組織コンサルティングや従業員研修を行っている識学が今年4月に発表した、「新卒入社3年未満の若手社員の“働き方に関する調査”」で、興味深い結果が示された。
辞めたい・転職したい理由のトップ5の中に、「成長や昇進の見込みがないから」が27.3%で3位に、「成長につながる仕事や責任ある仕事を任せてもらえないから」が26.1%で4位に食い込んでいるのだ(図1参照)。
日本経済への不安から安定志向から成長志向へ
バブル崩壊やリーマン・ショックの後、若手社員の間に安定志向が強まった時期があったが、いまでは高橋さんのように、自分の「成長」を重要視する傾向が強まっていることが読み取れる。
「コロナ禍が収束したとはいえ、日本経済の力強い回復がなかなか期待できそうになく、自分たちの明るい未来を描くことが難しくなっています。それだけに、できるだけ早く成長して力を付けていきたいと思うようになっているのでしょう」と識学の安藤広大社長は分析する
(中略)
先の識学の調査でも、働き方や上司の接し方で「してほしいこと・してもいいこと」を尋ねると、「やりたい仕事であれば、休日出勤などしてもよい」が20.7%でトップになるなど、まさに高橋さんが情報通信会社で望んでいたような、成長につながる答えが顔を連ねている(図2参照)
(中略)
本来、成長意欲の高い若手社員は会社にとって貴重な財産であるはず。ホワイト企業であることで彼らを大切にしているつもりが、実は彼らから成長する機会を奪い、不満を募らせる結果につながっているのだとしたら、まさに“悲劇”としか言いようがない
(全文はこちら)
【【終国】ホワイト企業さん、「ゆるいブラック」になっていた😭】の続きを読む