国内有数の温泉地で育てられたパプリカ「温泉パプリカ」が人気となっています。一体、何が違うのでしょうか。

　鮮やかな色合いの国産のパプリカ。その名も温泉パプリカです。
甘さと肉厚の歯応えが評判で、プロの料理人からも高い評価を受けています。温泉パプリカを使った巻き寿司は料理コンテストで金賞を獲得しました。

　実は、国内で流通するパプリカの9割は外国産。パプリカは一定の温度に保たれた環境を好み、寒暖の差が激しい日本では栽培が
難しいからです。こうした問題を解決し、1年中の出荷を可能にしたのが温泉パプリカなのです。育てられているのは、国内有数の
温泉地として知られる大分県。ハウスのそばで噴き出すのは温泉の蒸気です。中ではパプリカの収穫が行われていました。
そして、足元に張り巡らせたパイプにおいしく育てる秘密がありました。

　温泉の熱で温めた水をパイプで循環させることでハウスの中の温度を一定に保っているのです。まさに温泉県の大分ならではです。
また、温泉の熱を使うことで年間8000万円かかる暖房費はゼロに。売り上げは年々増え、雇用の場も広がっているといいます。

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